holly's日記

滋賀県大津市在住 40代ライダー兼ランナーです。

なにわ淀川マラソン 人生初のフルマラソン

2022.3.27

 

なにわ淀川マラソン

天気 晴れ

初のフルマラソン 42.195㎞

タイム 2時間59分44秒

 

トレランでは40㎞のレースは走ったことがあるが、フルマラソンでの実力を知りたくて、半年前から準備をしていた。

やるからには「初マラソンサブスリー」を自分の中での目標にして10月頃から走り込みを開始した。

 

当初は1キロ4分30秒のペースで20㎞も走ると脚が重たくなり、試行錯誤でフォームを考え、とりあえず月に300㎞ほどは走ろうとランに特化したトレーニングを開始した。

 

住まいの滋賀県大津市は湖岸が整備されて浜大津からのなぎさ公園はほんと走りやすく、景色も綺麗でいつも近江大橋往復の20㎞走か、石山寺まで行く30㎞走を飽きることなくラントレした。

 

するとやはり慣れてくるのか4分30秒のペースは維持出来る様になった。

ただ、フルマラソンサブスリーペースの4分15秒のペースの壁は高く、ハーフマラソンの21㎞までは維持できてもそこからは急にストンとペースが落ちた。

 

10月、11月は月に250㎞〜300㎞ぐらいの走り込みを実施し、12月に秘密兵器を購入した。

 

NIKE ヴィパーフライ

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大学で女子駅伝を走っていた後輩に聞き、おすすめランニングシューズがヴィパーフライだった。

 

迷うことなくシューズを購入し、1月中旬に一度試走でフルマラソンを単独で走ってみることにした。

琵琶湖南湖一周のフルマラソン、結果はやはりシューズの影響が大きく、3時間9分で走れた。

サブスリーが現実味を帯びたが、30㎞からの失速が凄く、キロ5分台になることにもなった。

やはり30㎞からが課題だなと思い、そこからロング走を取り入れたが、2月中旬に左脚股関節を痛めた。

これは痛く、普通に少し走ることも出来なくなり、整体等に通い、とりあえずラントレは一旦中断して治療に入った。

 

焦ったが、どうしようもないのでむしろ開き直って休養した。

しかし、股関節に違和感を感じながら3月上旬の六甲縦走トレイルランに出走してみるとまさか自己PRを更新して、5位入賞できた。

しっかり休養できたのと10月から走り込んできた成果は出てるなと思えた。

 

ここまでがなにわ淀川マラソンに出るまでの流れ。

 

当日

 

摂津富田の人身事故の影響で2時間前には着く予定が1時間前に現地に着いた。

すぐに準備してとっくんや職場の先輩と談笑しているとすぐに出走時間になった。

 

作戦はサブスリーのペーサーについていけるとこまでついていき、後はひたすら耐える走りをすること。

他は気温が高いので給水をしっかり摂ること。

(給水はすべての箇所でとった)

 

コースレイアウトは片道10㎞のコースを4回折り返す河川敷のコースで、フラットなコース。

 

10時15分に第1ウェーブの選手がスタート、その10分後に第2ウェーブの選手たちがスタートだった。

風がきついが、集団内で走ることで風の抵抗を減らして極力体力温存し、序盤は丁寧に確実に歩を進ませる。

たまに不整地を走る際に前日の雨でぬかるんでいるとこに注意するのみ。

 

8㎞を越えた地点で「ホリィさーん!!頑張ってー!」と。

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びっくりして左手を見るとシクロクロスで大変お世話になった野口さん夫妻が。

前日にLINEで励ましのメッセージを頂いたが、まさか現地で応援していただけるとは思ってもいなかった。

わざわざ伏見からシクロクロス車の自走で応援にきてくれた。

その後、要所要所で応援していただき、ほんとこの応援がなければサブスリーの結果はなかった。

 

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20㎞までは問題はないが、給水をとるのに縦一列になり、給水してから前と差が離れるので、その度にペースを上げるのがつらかった。

やはり初マラソンで給水が初めてなので、経験の差が如実にでた。

 

気温が上がり、他の選手は脱水や脚の痙攣でリタイヤし、30㎞地点でペーサーについていけているのは7名ほどだった。

 

32㎞からキロ4分10秒のペースが維持出来なくなる。

気持ちはついていかなくてはならないと分かっているのだが、脚が重たく思うように前に進んでくれない。

 

ペーサーの集団から離れ出す。

ただ視界にはいれておく。

しんどいところで野口夫妻が応援とジェルを手渡ししてくれ、切れそうな心をなんとか繋げる。

 

35㎞地点、必死に腕を振るが脚が前についてこない。

ここで心が折れ、このマラソンで1番ペースが遅く1㎞4分55秒まで落ちる。

 

37㎞地点、ペーサーの集団はもう見えない。

サブスリーの挑戦もここまでかとふと腕時計をみると2時間37分が経過。

残り約5㎞で23分。

 

サブスリーいけるのではないか、、、、

 

周りを見ると、息が上がって苦しそうだが、諦めずペースを上げる人が多い。

自分の中ではサブスリーのペーサーについていかないとサブスリー達成は出来ないと思っていた。

 

闘争心に一気に火が入る。

しんどいのは皆同じ、ここで頑張れず、結果三時間チョットでしたと言うのと、サブスリー達成しましたというのでは「天と地」ほど違うし、何より諦めた自分をその後絶対に後悔する。

 

「初マラソンサブスリー」何度も自分に言い聞かす。

東京オリンピックラソン日本代表の大迫選手の「マラソンは4割がメンタル、6割がフィジカル」と言っていたことを思い出す。

自分に負けないメンタルならずっと鍛えてきた。

最後まで全力で。

 

38㎞から必死でペースを4分30秒まで戻す。

抜かれてはその選手の背後に食らいつく。

 

39㎞地点、ペースを考えて残りは15分以内。手持ち時計は2時間45分。

いける、いける。

 

40㎞地点フォームなど関係なく、とにかく手を振り、脚を前に進ませる。

 

41㎞地点、前方に会場が見えてきて、沿道の応援が聞こえてくる。

2時間55分が経過。

 

もう前しか見ない。

最後の直線はない脚で全力疾走をしてゴールラインへ。

 

手持ちの時計は2時間59分45秒だった。

 

嬉しいが、まだ正式タイムではなかったのでとりあえず大丈夫だろうと。

野口夫妻がすぐに寄ってきてくれ、サポートしてくれ。

3人で完走証の受け取りへ。

 

合格発表みたいにドキドキした。

 

ゼッケン番号を伝えると「2時間59分44秒」と書かれた完走証とサブスリーを達成した人がもらえるTシャツをもらえた。

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野口夫妻のもとに戻ると自分のことのように喜んでくれた。

ほんと幸せな時間だった。

 

とっくん達も寄ってきてくれ、「おめでとうございます。」や写真撮影をしたり、ほんとこの瞬間が大好きだなとつくづく思った。

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35㎞地点で一旦心が折れたが、最後まで諦めなかった自分に出会えて良かった。

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また、こういった思いが出来るようにまだやれてないことに挑戦していきたい。